傘寿記念・聖六会(昭29卒)が開かれました

2015年11月28日(土)

 傘寿記念・最終聖六会(昭和29年3月卒)

 傘寿を記念し、最後の同窓会と銘打って8月4日、盛夏の片山津温泉矢田屋にて43名が集い、聖六会が開催された。
 古稀記念の65名に比べ、今回はいささか淋しい人数だが、聖高を卒業して62年、80歳という年齢を考えれば、それも自然の成行きかと納得する。

 ちなみに確認できた物故者は68名で、まだ約70%の級友が生存している事になるが、欠席者の返信の大半は「体調不良の為」と記されていた。傘寿ともなればそれもやむを得ぬ。
 かつて紅顔の美少年、美少女と謳われた友も、それなりの年輪を顔に刻んで「普通の老人」として現れるのも、また同窓会の楽しみの一つでもあろうか。

 午後6時、開宴に先立ち3人の女性による謡曲、琴の演奏、民踊が披露され、その造詣の深さに一同は感動を新たにした。
 世話人代表の中出君の司会で開宴となり、元生徒会長の向出君の力強い発声で乾盃。これが最後の聖六会とあって、宴はこれまで以上に盛り上がる。
 酒を酌み交し、酔いが回るにつれ互いに会話は白熱し、思い出話に花が咲き、一同は80歳という年齢を忘れてタイムスリップ、18歳のあの日に戻り、束の間の夏の夜の夢の宴に酔いしれた。
 中締めは元京大教授で、今も現役の医師を勤める北野君が「皆さん、健康で長生きしましょう」と、一本締めで締め括った。
 9時半からは会場を変えて全員参加の二次会。カラオケで喉を自慢する友もいた。

 翌日、柴山潟から吹く爽やかな風の中、16回目となる最終聖六会も無事終了し、互いに握手を交し、名残り惜しみつつ散会となった。

昭和29年卒 糸谷千治(聖高同窓会理事)

 

S29卒 集合写真